家電メーカーのエンジニアに対する求人は旺盛な状態
日本の大手家電メーカーでは、去年から巨額の赤字を計上するなど、業績が非常に厳しくなっています。そのため、企業によっては、数千人規模の希望退職者を募っているところがあります。しかし、大手家電メーカーに勤めていたエンジニアを積極的に求人しようとしている企業は少なくない状況になっています。大手の家電メーカーで長く働いていたエンジニアは、すでに高い技術力を持っている人が多いです。そうした人材は、家電分野に新たに進出したい企業にとっては、ぜひとも欲しい人材となっています。東北を地盤とする企業では、LED製品に続いて、新たに家電の分野へ進出するために大手家電メーカーのエンジニアを採用して、製品の研究を始めているところも出ています。日本のエンジニアへの求人は、近年、海外メーカーで増えています。韓国メーカーや台湾メーカーでは、優秀な日本のエンジニアを採用して、製品の開発を行った実績があります。スマートフォンなどでは、日本のエンジニアの活躍によって、世界でのヒット商品に育った経緯があるようです。中国などの家電メーカーでは、まだまだ、日本よりも技術力が劣る面があるので、日本のエンジニアへの求人ニーズが高まっています。日本の企業では、テレビなどの事業部の縮小によって、エンジニアが別の部署へ移動しなければならないことがあります。しかし、海外の企業であれば、自分のやりたいことができる環境が与えられます。また、責任のある立場で仕事ができるので、やりがいが生まれるようです。